起業

転職ではなく退職し起業すると決意した時の問題5つと対策

2018年6月14日

起業するまでにはいくつもの困難が待ち構えている。起業してからも同様で、さらなる問題が降りかかる。今回は、起業すると決意してから起こる問題にフォーカスして考えてみたので、シェアしておきたい。

収入面の不安

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収入は生活の基盤であり、収入がないと何も始まらない。起業後の一定期間は収入が見込めないことが予想されるため、当面の生活費を確保する必要がある。ある程度貯蓄していたとしても、貯蓄が残っている期間に事業が軌道に乗る保証はないので、事業と並行して生活費を稼ぐ必要がある。

配偶者がフルタイムで働ける場合は問題ないが、独り身や小さな子供がいる場合は自ら稼ぐ必要がある。問題はその稼ぎ方である。

お金を稼ぐということ

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お金の稼ぎ方は大きく分けて3つあると考えている。

①時間を売ることで対価を得る(アルバイトや事務職等の会社員)
②自分のスキルを活かし対価を得る
③不労所得を得る

①については、時間搾取型の働き方なのでこれから起業する身としては問題外だ。③が見込める人はラッキーな人で、事業に専念すれば良い。残りの人間は②ということになる。

しかし会社員の多くは、給料という形でしか報酬を受け取ったことがない。つまり、自分のスキルを売って対価を得るという感覚が備わっていないのだ。私も例外ではなく、15年間もサラリーマンを続けていたため完全に給料に頼った人生になってしまっていたのだ。

ここで、10年間続けてきた写真というスキルがあることに気づく。プロの写真家には及ばないが、プロほどのクオリティを求めていない需要はあるはずだ。ということで、「写真で収入を確保しつつ起業する」という方向に落ち着いたわけである。

スキルというのは人によって様々だが、“こんなことは金にならない” と諦める前にあらゆる可能性を模索してみることをオススメする。

今はお金の稼ぎ方が多様化しているため、スキルをお金に換える仕組みが数多く存在する。代表的なところで言えば、クラウドファンディングである。クラウドワークスやココナラといったWebサービスをうまく活用することで、一昔前では考えられなかった稼ぎ方の選択肢が増える。

誰だって、仕事以外に熱中指定いる趣味や夢中になれる事がある。「自分にはサラリーマンの道しか残されていない」と諦める前に、もう一度自分のスキルと向き合いサラリーマン以外の稼ぎ方を考えてみて欲しい。

2.ビジネスプランが固まらない

結論から言うと、プランを固める必要はないと考えている。とは言え、ある程度大まかな方向性は必要だと思うが、完璧なビジネスプランなんて存在しないのだ。サラリーマンを辞めるという決心をするからには、完璧なビジネスプランが必要だと考えがちだ。

考えてみて欲しい。世の中の成功している多くの企業は、創業当初の事業プランから少なからず変更が入っているのである。ビジネスというものは、いくら完璧なプランを考えたところで失敗するリスクは常に存在する。逆に、周りから反対されるようなビジネスプランで成功してしまうこともある。

つまり、何事もやってみなければわからないということだ。失敗してもいいくらいの気持ちで望んだほうが、一つのプランに固執することもなく、柔軟な対応が可能になる。そのためにも、収入面の不安を解消しておきたいところだ。

3.経営に関する知識不足

学び直し(リカレント教育・アンラーン)

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世間で話題になっているリカレント教育やアンラーンという考え方に賛成だ。私は経営に関する知識をリカレント教育で習得した。

私が取った方法は、大学の経営学部で学び直すというものである。働きながら大学に通うということは金銭的にも精神的にもハードルが高いのだが、将来必ず帰ってくる投資だと信じて時間もお金も投資したのである。

私が入学したのは、経営学の学士が取得できるオンライン大学だ。そこは、学生の殆どが社会人学生という珍しい大学で、起業したいという人も数多く在籍している。人脈が作れるのも大きなメリットの一つだった。そして何より、「経営やITの知識を体系的に学び直しすることができる」というのが最も大きな魅力だった。

自己啓発本について

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世の中には数多くの自己啓発本やビジネス書が存在する。中には良書も存在しますが、ほとんどの自己啓発本は無駄な投資になってしまうと考えている。

なぜなら、それらの本の殆どは経営学的な知識や経済学的な考え方に基づいて、著者が噛み砕いたものだからである。著者の理解が偏ったものであったり、誤っていればその本を読む価値はない。それよりもむしろ、根本の経営学や経済学について学び、自分の考え方を確立するほうが有効だと考えている。

自己啓発本やビジネス書に頼り自ら考えることをしなくなってしまうことで、本に答えを求めてしまう。だから、経営や経済の根本を理解することを選択すべきというわけである。

4.身内からの反対

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反対される根拠

小さなお子さんがいたりすればもちろん反対されるだろうが、その反対に負けてはいけない。恐らく反対者は、現時点の収入が脅かされることに対する恐怖から反対しているのだろう。反対者はこのように考えていると推察できる。

サラリーマンを続ければ、安定した収入が得られるが、脱サラすれば収入の保証はない。成功すれば、仕事に対する満足感や報酬など多くの面で今よりも向上すると思われるが、成功する保証なんてない。将来の大きなメリットよりも今の小さな幸せで良い。

堅実で真面目な選択だと世間では言うだろうが今一度考えて欲しい。サラリーマンが安定的と言えるだろうか。一流大企業が倒産し、メガバンクが大規模人員削減する時代である。もはやサラリーマンが安定しているという根拠はどこにもないのだ。

突如会社をクビになった時、その日からどうやって暮らすのだろうか。当面は失業手当で暮らせるだろうが、総合職で何十年も過ごしてきたベテランを他の企業は欲しがるだろうか。

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サラリーマンを選択するのは行動経済学の理論に基づいている

極端な言い方をすると、サラリーマンでいること(会社に人生を任せること)はリスクが大きくデメリットの多い生き方であると考えている。なぜこのようなデメリットの多い選択をするのだろうか。大きく2つのパターンに分けて考えた。

①単純にサラリーマンのデメリットに気づいていない
②サラリーマンでいることに不安を感じていて、起業したほうがいいと考えているが選択できない

もし反対理由が②であるなら、せっかくの機会を損失していることになってしまう。なぜ②を選択してしまうのだろうか。考え方の一つに、行動経済学の双曲割引が当てはまると考える。

双曲割引

行動経済学の用語で、「遠い将来なら待てるが、近い将来ならば待てない」という、今までの経済学理論では説明できない非合理的行動を説明する概念として注目されている。時間経過を 軸、割引率をy 軸とした時のグラフが、時間とともに減少する双曲線反比例のグラフ)になることから名づけられた。ジョージ・エインズリーテンプル大学教授(臨床精神医学)が唱えた。

「今日と明日の違いは明日と明後日の違いより大きい」と説明されている。例えば1年後のダイエットの成果より、目の前のケーキの誘惑に負けたり、1年後のローンの負担より今のキャッシングの買い物が嬉しいということである。これを人間やその人の弱さとしてではなく、動物(人間を含む)の基本的性質として捉える。

経済学を心理的・精神医学的基盤の上に乗せようとする努力の一環である。今までの経済学は「合理的人間」仮定の上に立っていたが、人間は本来非合理的なものであるということと矛盾するという根本的な問題と、経済理論と現実との不整合が目立ってきたため、それを解決するかも知れない理論と言うことで注目されている。

参考:Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/双曲割引

行動経済学で証明されている通り、人間は今の幸せを選択してしまう。しかし、この人間の本質を理解していれば将来幸せなのはどちらなのか、長期的に見てどちらを選択すべきなのか分かるはずである。

5.会社からの反対

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稼ぐ手法が決まり、ビジネスプランの方向性も見えてきた、身内にも応援してもらっているとくれば、後は所属する会社に退職の意向を伝えるだけだ。

退職の意向を表明すると、反対せずに送り出してくれる会社もあれば、猛烈に反対してくる会社もあるだろう。引き止められた場合、会社に必要とされている人間だと感じ考え直すこともあるだろう。しかし、ここで騙されてはいけない。会社が私達社員のことを本気で心配してくれるはずが無いのである。

会社からしてみれば、社員は単なる労働力であり、次の人員をリクルートするコストを抑えたいと考えているのだ。そもそも、その人でなければ務まらない仕事などごく一部だろう。その人でなければいけないというのであれば、その体制が問題だ。

つまり、会社を辞めることに後ろめたさを持つ必要は無いということだ。

上司の言うことを聞いてはいけない

果たして、私達を引き止める上司の考えは正しいのだろうか。その上司は、世の中そんなに甘くないと言っていないだろうか。もしそうだとすれば、その人は過去に何か大きなチャレンジをしたのだろうか。

現代社会は目まぐるしく状況が変わり、正しい答えなど存在しない。会社の幹部クラスにいる人は、学び直しをして、自分の考え方やスキルをアップデートしているだろうか。

もし古い知識しか無い人間なのであれば、言うことを聞く必要は全く無い。答えのない社会では、自分で考えて行動することが大切なのだ。自分の人生は自分でコントロールすべきだ。

最後に

これまでの日本の教育は、正しい答えを教えることに注力してきた。正しい答えを沢山覚えられる者が、偏差値で評価される仕組だった。

これからの世の中は、答えなんて存在しない。自分で考えて行動する必要がある。最初は難しいが徐々に考える癖を身に着けていくことをオススメする。

マッキンゼー・アンド・カンパニー初の女性コンサルタントとして活躍した「バーバラ・ミント」さんの著書で、「考える技術・書く技術」という本が自分の考え方を整理する上で役立つはずなのでぜひ読んでいただきたい。

 

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